1-click Awardへの出品にあたって、企画書にまとめる際のポイントを教えてください。
まずはいろんな人に見てもらった方がいいと思います。見てもらうべき相手は2パターンあるのですが、1つは、企画力がちゃんとありそうな人。もう1つは、できれば広告とは全く関係のない業界の人。意外に大事なのが後者で、プロにしか分からない企画はダメだと思います。
また、これは僕と同じ世代、30歳くらいの人へのアドバイスになるのですが、年上の有名な人に意見を聞くよりも、むしろ自分よりも若い子に意見を聞いた方がいいかもしれません。僕は去年、新入社員の若い子たちに自分の企画書を見せたのですが、彼らはデジタルへの感覚がナチュラルな分、「もっとこうした方がいい、こんな機能を付けたほうがいい」と、いろんな意見をくれます。企画としての基準をクリアしているかの判断は経験がある分、年上の人の方が長けていると思いますが、時代の流れや技術に関わる判断については、若い子の方が優れていることが多いです。
また、企画書で使う言葉は大切にした方がいいと思います。デザインをきれいに整える人はたくさんいますが、言葉を研ぎ澄ました方がいいですね。でもそれは5ページの企画書にびっしり内容を詰め込むという意味ではなく、言葉を何度も丁寧にブラッシュアップして、核となるワンアイデアがシンプルに分かるように書くということ。2次選考に進めれば、内容は後から足すことができます。特に1次審査は、700件以上のエントリー作品の中で審査されることを考えると、内容を詰め込み過ぎていると、何の企画だったのか逆にわかってもらえないです。
最優秀賞を取るためのポイントがあれば、ぜひ教えてください。
ありがちなアドバイスですが、リアルな世界での課題を、デジタルで解決しているものが有望です。広告やキャンペーン等のコミュニケーションは、デジタルの世界だけですべてが完結してしまうと、広がりが弱い。実際に、昨年のファイナリストを振り返ってみても、リアルに影響を与えるアイデアが多いと思いますよ。
1-click Awardへの応募は、いつ頃検討されましたか?
1-click Awardの存在は、昨年初めて知りました。しかも、知ったのは締切の2日前。ちょうどその時、友人のTwitterで、「1-click Awardがんばらなきゃ」とつぶやいていたのをたまたま見てしまって。「あ、こいつ俺の知らない間に何かやっているな」という焦りから、ネットで調べて出会いました。とにかく時間がなかったので、自分の中に溜まっている不満・不便に思っていることを元にして、半日くらいでバーッと企画書をつくり、人に見せてはつくりなおして、という作業をどんどん進めていきました。最後はあまりに時間がなかったので、会社を半日休んで企画を仕上げました。
最優秀賞を取って、変わったことはありますか。
1-click Awardでの受賞もそうですが、どんな広告賞でも単発ではそれほど大きな効果はありません。でもそれを続けていくことで、自分の企画力が高まります。するといつの間にか、周りの目が変わっていくような気がします。昔、ネクタイのコピーで『ときには発言力も高めます』というのがありましたが、クリエイターにとって広告賞はそのネクタイみたいなものだと思います。
















